1-4.スパイクの選び方

 ウェア(特に防寒着)は先輩に譲ってもらうのが一番経済的だろう。3年やそこらでは駄目にはならないし、アシックスやミズノのお陰でチームウェアが充実され1チーム1デザインの流れが出来つつある。移動用を購入して練習用は先輩や卒業生に譲ってもらうという流れができるといい。

 ただ、譲ってもらえないのがスパイク。ウェアはともかくスパイク選びは重要である。

 スパイクには大きく分けて2種類ある。固定スタッド式取替スタッド式だ。固定式には丸いスタッド(名品アディダスコパムンディアル-藤田俊哉選手着用-、プーマパラメヒコ-中山雅史選手着用-)と尖ったスタッド(ベッカム選手やジダン選手着用のプレデターマニア)があり、尖ったタイプにはつま先にフィンがついているものもあり、フリーキックの時には特に威力を発揮する。実際ボールが引っかかるのでスピンのかかりはよくなる。ただ小学生中学生ではまっすぐ蹴れることが重要であるからスパイクに頼らずフィンがついていないものでキックを覚えて欲しい。
 さらに尖ったスタッドの方が疲労感も少なく各年代にお勧めする。名波選手着用のパティークシリーズをお勧めする。

 次に取替え式には6本スタッド、8本スタッドがある。雨の日や深い芝の場合に使用する。6本はゴールキーパーやディフェンダーが、8本スタッドは中盤の選手が使用する場合が多いが、高校生までは足への負担を考えると8本スタッドで十分だろう。
 最近ではキーパー用のシューズも出ているのでぜひ参考にして欲しい。

 ここからが本題。スパイクの選び方は足に合ったものを選ぶことが重要になる。昔はサイズが下のシューズを買って革を伸ばして履いたものだが最近のものはやはり圧迫感のないものを買った方がいいだろう。ただ、小学生の母親がすぐに大きくなるからといって1サイズも2サイズも上のスパイクを買っていることがあるがスパイクの寿命は使えば3ヶ月から半年。高いスパイクを買うのではなく特価品をうまく活用して3ヶ月から半年に1回は買い換えるようするといい。ボールもそうだが革が新しいほうがボールにしっかり力が伝わるので上達度は増す。

 中学生、高校生になって足のサイズが固まってきたら試合用、練習用に分けて使って欲しい。試合用にはいいもの(固定式と取替え式各1足)を、練習用には特価品や人工皮革の安いものを2足使い1日毎交互に履くのがいいだろう。それによりスパイクの寿命は長くなる。1度に揃えるのは経済的にも負担が大きいので順々に揃えていこう。

 最後はお手入れ方法。まず原則は使用後に汚れを落とすこと。ブラシや歯ブラシなどをつかって泥や汚れを落とし革に呼吸させることが大事。クリームを塗ってあげればなお効果的。練習後今日のトレーニングを振り返りながらスパイクと話しができればスパイクの神様が味方してくれるはず。最低でも泥を落とすことだけは心掛けよう。