4-3-8-3.センターバックとしての役割

底の選手にはリベロの選手としての視点にプラスしてストッパーとしての強さも必要になる。

これまではリベロとしてバランスをとる動きそしてコーチングをその役割としてあげたが、センターバック(ストッパー)としての役割は全く別のものだ。両者の役割を一緒にして考えてしまうと役割がボケてしまうので別のものとして捕らえたい。

センターバックは相手トップにプレーをさせないこと。マンツーマンディフェンスが基本となる。

まずはどこの選手でも同じなのだが裏を取られないこと。胸を張って相手の肩を抑えれば相手トップは自由に動けない。相手の行きたいコースを先に先に抑えるといいだろう。

一番大事なのはファールをしないで相手トップに入ってくるクサビのボールをインターセプトできるかだ。これにはリスクを伴うのでできるだけ安全な方法で行いたい。

まずはオフ・ザ・ボールの動きで背後を取られないようにすること。ポジションを相手に合わせて微調整する必要がある。
そうすればトップには足元にしかボールは入ってこない。だからといって足元に来たからすぐに取りに行っては相手トップにスクリーンされて抜かれてしまうだろう。
足元にボールが入っても慌てない。一番のチャンスはトラップしたところだ。飛び込むタイミングを一歩ずらしてボールを止めた瞬間を狙ってみると意外とボールを奪うことが出来る。もし取れなくても今回も慌てない。胸を相手の肩に当てて簡単に振り向かれないようにしよう。振り向こうとするところがまたボールを奪うチャンスになる。

ボールを奪うことが大事なのではなく、シュートを打たれないこと、得点につながるプレーをさせないことが大事。ボールを後ろに戻させることができればひとまずOKだ。あまり、あせってボールを奪うことだけに意識が行かないようにしよう。大きな壁であればいいのだ。