サッカーの運動量

「サッカーって運動量が必要じゃないですか。マラソンとかインターバルとかで十分なんですか?」

ご質問にお答えします。この質問はかなり個人的な意見が入ってしまうのでご注意を!

サッカーの動作にはいろいろなものがあります。キック、ターン、ストップ、ダッシュなどそのほとんどが急激な動作です。
私はサッカー選手にとって一番大事なのは回復機能だと思っています。血中乳酸値が4mmol以上になると身体に疲労物質が溜まり始めているということになります。ダッシュやキックなどを行うとこの血中乳酸値はぐっとあがります。このダッシュやキックの動作は90分中、10分もないのではないでしょうか。ですので他の多くの時間のゆっくりのランニングもしくは歩いている時に回復することが必要です。
 この回復力こそがサッカーの能力ではないでしょうか。そのためにマラソンやインターバルは有効だと考えます。でもその走り方や気持ちの持ち方でトレーニングの意味は大きく変わってしまいます。
 後は練習の密度です。心拍数計をつけてトレーニングしてみると、高校生で140位の一定の心拍数です。これがヨーロッパのトップチームなどの結果を参考にすると180近くまで上がっている場面が何度も出てくる。波の形が同じにならないのだ。
 トレーニングでしっかりできれば回復力はついてくるとは思うのですが、一定レベルでの練習では・・・つきませんよね。