ブラックプール


【11.05.24更新】
ブラックプールがフェアプレーランキングによりヨーロッパリーグ出場権を得るかどうか、かなり確かなソースとして、権威ある一般紙、ガーディアンが記事を掲載しました。
最終節、ブラックプールとフラムの試合の報告書をもとに、単純にイエロー・レッドカードの枚数だけでなく相手チームやレフェリーを尊重する姿勢やクラブスタッフの態度などが総合的に評価され木曜日に発表があるようです。そういえば「みかんズ」の相手クラブの強さに関わらず「終始一貫攻める姿勢」こそ、ある意味フェアプレーと言えるかもしれません。ツイートでも清々しさ、潔さが高く評価されているようです。夢の続きを欧州の舞台で見せて欲しいです。オーナーが監督や選手を留めるために手を打ち始めているというニュースもあります。
Relegated Blackpool may play in Europa League on ‘fair play’ points

【11.05.23pm更新】
昨晩の試合途中からの関連ツイートをまとめました。(それ以前はすでに検索不可となっています)
ブラックプール プレミア最後の冒険
深夜・早朝にもかかわらず、ざっと二千近いツイートが確認され、関心の高さがうかがえます。相手がマンUとは言え、Jリーグ、ビッグクラブのマッチデーに匹敵するレベルのツイート数に驚きました。昼間に一緒に愛媛FCvs栃木SCを観戦したさほど詳しくない知人が「別の競技に見えた。とにかく試合が止まらず流れるので面白い」とコメント。二年ほど前、とあるタクシーの運転手さんとサッカーの話になって「最近面白いサッカー番組やってるね。NHKで深夜に。あれなら面白いから俺でも観るよ。」と言われたのを思い出しました。もちろん、かたや世界最高峰のリーグですからやむを得ないところもありますが、試合を無駄に止めないという点は両チームとレフェリーの意識で変えられるのではと思う次第です。選手年棒総額でマンUの25分の1という話もあるブラックプールは経営規模的にもJリーグと比較できるレベルと思います。このゲーム性の違いはどこからくるのでしょうか。

さて、以前掲載しました、「プレミアのフェアプレーランク1位になればヨーロッパ−リーグの出場権を得る」という情報についてです。最終的にはUEFAの発表を待つ必要がありますが、下記の記事ではブラックプールがその権利を得るような雰囲気です。少なくともフェアプレーランク1位は確定しています。EL予備予選は6月開始とのことで、もし現実になった場合に主力が残ってくれるかどうか、注目です。
Europe here we come? Relegated Blackpool set to land Europa League spot
プレミアリーグフェアプレイスコアランキング

それにしても試合終了後、「みかんズ」イレブンが退場するまでの映像は印象的でした。サー・アレックス・ファーガソン監督も認めた攻撃的なサッカー。二部リーグからヨーロッパリーグに2クラブ出すくらいならリバプールを出せば、と言う声もあるようですが、長年リバプールを応援してきた身でも、夢の続きをヨーロッパリーグで観たいと思います。
ファーガソン「プレミアリーグはブラックプールを失ってしまった」

【11.05.23am更新】
ちょうどぴったり1年間におよぶ「みかんズ」の冒険は終わりました。メディアも一般の方々もこの小さな奇跡なチームを称賛しているようです。他会場の結果をみると結果的には勝つしか残留はなかったわけですから、戦い方は間違っていなかった...ただ、リードした後、守りきるすべも考え方も持っていなかったというところでしょうか。
残念ながらこのチームメンバーが来年も続くわけがないのが小規模クラブの悲しいところですが、ハロウェイ監督が契約通り来年も指揮をとるならば、夢の続きをちょっぴり期待してみたいです。愛媛FCもいつかこうした興奮の日々が訪れることを妄想しながら...
降格にもチームを誇るブラックプール監督 – Goal.com

【11.05.22更新】
まもなく「みかんズ」大一番です。このちっぽけなクラブの歴史にとって昨年の昇格を決めたウェンブリー以上に大きな試合です。(すみません翻訳する時間がありません)。お見逃しなく。
Is The Tangerine Dream Over For Blackpool?

【11.05.20更新】
一昨日までの報道と変わり、ファギー爺がブラックプール戦にメンバーを代えてくることをクラブ公式サイトで明言しました。たしかにフルメンバーで戦い、主力に故障でもあってCL決勝にベストメンバーが組めなかった場合にも厳しく批判されるでしょうから当然のことでもあります。要はブラックプールに負けなければ問題ない、というわけですが、さて、「みかんズ」がそんなに簡単に引き下がるとは思えません。正直、チャンスが広がりました!
Boss will make changes
監督がメンバーチェンジを明言

アレックス・ファーガソン監督は、大幅なメンバーチェンジを予告しながらも、最終節のブラックプール戦( 22 日)にも勝ちにいくと断言した。
先週末19度目のリーグ優勝を果たしたユナイテッドは、プレッシャーから解放された状態で最終戦を迎えることになった。対戦するブラックプールは、現在残留争いの真っ只中にいるチームで、仮にユナイテッドが敗れるようなことがあれば、複数のチームの順位に大きな影響が出る。
試合直前の記者会見で、監督は、「チャンピオンズリーグ決勝のことを考えないといけない」と前置きしながらも、誰を起用しようと、決して勝負を諦めるわけではなく、勝ちにこだわると明言した。
「コンディション調整のためにも、実戦が必要な選手がいる。ダレン・フレッチャー、ポール・スコールズ、アンデルソン、それにディミタール・ベルバトフ、パトリス・エヴラ、エドウィン・ファン・デル・サール等だ」
「とにかく、おかしな批判を受けないよう、残留争いをしているチームにとってもフェアなチームを組む」
「結果を残せば批判は受けない。仮に非難されるとしたら、試合に負けた場合だけのこと」
「2009年の最終戦(ハル・シティー)でも、若手を中心のチームを組んで、1-0で勝利した。その時は何も批判される理由等なかった。今回も同様のケースで、われわれは勝たねばならないということだ」

【11.05.19更新】
Fergie vow: Pool will get no help from us
(ファギー爺は誓う:プールは我々から何の助けも得ない)
一部には、CLファイナル、バルサとの大一番を前に、マンUがメンバーを落としてくるという予想もありましたが、ファギー爺はこれをはっきり否定。また、マンUがメンバーを落として負けた場合に制裁があるという報道も。2009年には最終節、ハルシティとの対戦でメンバーを落とし、1-0で勝利したものの直後のCL決勝でバルサに0-2で完敗した記憶も。
さらに、この試合はすでに引退を決めている40歳ファン・デル・サール、オールドトラフォード最後の舞台。ピッチに立つことは間違いないでしょう。いよいよブラックプールFCに勝てる要素は見当たりません。さああなたも、だんだんとこの弱小「みかんズ」に肩入れしたくなってきたでしょう。日曜24時、NHKBS1の中継をお見逃しなく。

【11.05.18更新】
降格争いでイングランドのベッティングが白熱。
Betting: Money to be made from Premier Division drop battle
今シーズン、マンUがホームで勝ち点3を逃したのはたった1回(分け)、後は全て勝ち。サーファギー爺は19回目の戴冠のパーティームードを壊さないために勝ちに来るとの予想。そこで勝ってこそ「みかんズ」。

【11.05.17更新】
また一つ驚きの事実が。「みかんズ」、プレミアリーグでのフェアプレイスコアがトップタイです。
愛媛FCもバルさんになってからは堅守のスタイルからか結構カードをもらっていますが望月監督時代はよくフェアプレイランキング上位に入っていたものです。
プレミアリーグフェアプレイスコアランキング
そしてなんと、このフェアプレイランクトップチームに来期のヨーロッパリーグの出場権が与えられるという報道!
フルハム、トッテナム、ブラックプールのいずれかがヨーロッパリーグに!
ブラックプールは50ポイントでフルハムとタイ。激戦が予想されるマンUとの最終戦で、このランク1位を守れるか!?EL出場のためクリーンなプレーでその座を守りに来るか!? で、降格したときの扱いはどうなるんでしょう。レッドカード通算2枚って、あの第2戦アーセナルとの前半、厳しすぎた判定のレッド以来、1枚しかもらってないって...もともと前がかりだからカードもらわないわけ?などなど ますます5/22が楽しみになってきました。お見逃しなく。

【11.05.15更新】
9位浮上のあと、順位を落とす一方で更新するチャンスを失いましたが、最終節を残して18位と昇格まであと順位一つになっています。ラス前の戦い、対ボルトンを4−3と「らしい」戦い方で勝利、最終戦マンUに勝てば残留、引き分け・負けではほとんどチャンスがなくなるという、このクラブにおあつらえむきの状況ができあがりました。以下、ラスト2節を残した時点でのフットボリスタ誌の記事の抜粋です。
「今季のプレミアに敢闘賞があれば、間違いなく有力候補となるブラックプール。(中略)今節の相手は、2月に3-1で圧勝したトッテナム、アウェイでも攻撃姿勢を崩さないサッカーはこの日も変わらなかった。(後略)」
マンUとの大一番、アウェイ・オールドトラフォード。マンUはすでに19回目のプレミア制覇を決めているだけに「堅い」試合運びは必要ないわけで、「みかんズ」お得意の壮絶な打ち合いになることを期待します。他クラブの状況によっては引き分け狙いもあり得るかもしれませんが、ホロウェイ監督のこと、まず間違いなく前がかりに攻めてくれることでしょう。その上で残留してくれれば言うことありません。気が効くNHKで中継あります! BS1 5月22日(日)24:00
最終節のマン・U撃破を目指すブラックプール ホロウェイ:「それでもダメかもしれないが…」
選手とファンを称えるファーガソン 優勝決定も、最終節の勝利を狙う

英国 プレミアリーグ
ブラックプールFC 2011年5月14日現在 18位
今後の試合日程:
 5月 22日 対マンチェスターユナイテッド(アウェイ)  BS1 5月22日(日)24:00

以下、ブラックプールFCが残留する条件をまとめてみました。間違いなどあればご指摘ください。ご参考に5/15終了時点の順位表を付けます。マンUとはホームで2-3、しかも前半2-0と先行、後半43分まで2-2でしのいだ実績もあり。しかし、得点数では6位タイ、5位マンCとも2点差、失点は断トツワーストというなんともこのチームらしい潔すぎる素敵な結果できています。これにバルさんの守備力が組み合わせれば上位進出もあり得るかと妄想してしまいます。

1.ブラックプールFC勝ち
  勝ち点1差の15位・16位が最終節直接対決のためどちらかの上に行く。
  19位ウィーガン(対9位ストークC)が3点差勝ちしない限り17位決定。
  ウィーガンに上を行かれても17位バーミンガムCはEL出場確定のために
  勝利が欲しいトテナムが相手のため、ブラックプールが上回る可能性大。

2.ブラックプールFC分け
  19位ウィーガンが分けか負け、かつ、17位バーミンガムCが負け
  もしくは
  19位ウィーガンが分けか負け、かつ、16位Wワンダラーズが2点差以上負け
  もしくは
  17位バーミンガムCが負け、かつ、16位Wワンダラーズが2点差以上負け

3.ブラックプールFC負け
  17位バーミンガムCが負け、かつ19位ウィーガンが負け
  (いずれも得失点差がブラックプールを上回らないこと)

いずれにせよ崖っぷちであることには間違いありませんが、引き分け狙いでなく、勝ちに行って自ら残留を決めて欲しいです。全試合同時刻開催の最終節だけに他会場速報も入れながらスリリングな一夜となりそうです。昨年の昇格決定プレーオフ最終戦、ウェンブリーに駆けつけたサポーターが今度はオールドトラフォードにあふれることでしょう。

順位 チーム名 勝点 試合 勝数 分数 敗数 得点 失点 得失差
1 マンチェスター・ユナイテッド 77 37 22 11 4 74 35 39
2 チェルシー 71 37 21 8 8 69 32 37
3 アーセナル 67 37 19 10 8 70 41 29
4 マンチェスター・シティ 65 36 19 8 9 55 33 22
5 トテナム・ホットスパー 59 37 15 14 8 53 45 8
6 リヴァプール 58 37 17 7 13 59 43 16
7 エヴァートン 51 37 12 15 10 50 45 5
8 フラム 48 37 11 15 11 47 41 6
9 ストーク・シティ 46 36 13 7 16 46 44 2
10 ボルトン・ワンダラーズ 46 37 12 10 15 52 54 -2
11 ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン 46 37 12 10 15 53 68 -15
12 ニューカッスル・ユナイテッド 45 37 11 12 14 53 54 -1
13 アストン・ヴィラ 45 37 11 12 14 47 59 -12
14 サンダーランド 44 37 11 11 15 42 56 -14
15 ブラックバーン・ローヴァーズ 40 37 10 10 17 43 57 -14
16 ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ 40 37 11 7 19 44 63 -19
17 バーミンガム・シティ 39 37 8 15 14 36 56 -20
18 ブラックプール 39 37 10 9 18 53 74 -21
19 ウィーガン・アスレティック 39 37 8 15 14 39 61 -22
20 ウェストハム・ユナイテッド 33 37 7 12 18 43 67 -24

【11.01.14更新】
さらにブラックプールの快進撃が続いています。リバプールを昨年のアウェイに引き続きホームでも破り現在9位。上位進出、EL出場権獲得まで見えてきたかもしれません。
リバプール、またしてもブラックプールに苦杯(UEFA日本語HP)
(勝手に思っているだけですが)姉妹クラブの愛媛FCもこの「みかんズ」の勢いにあやかってほしいところです。
【11.01.01更新】
ブラックプールの快進撃が続いています。プレミアリーグ前半戦総括:ビッグ4体制崩壊で向かう先は… 荒天などで順延となった試合が複数あり、現在17試合消化(最も多いチームは20試合消化)の12月末時点で8位、攻撃的サッカーを貫きながらも得失点差を−3に抑えています。順延となっているのはマンU、リヴァプールなど強豪相手の試合ばかりですが、リヴァプールにはアウェイで勝利しているなど善戦が期待でき、下位には取りこぼしが少ないため残留どころか上位を狙える状況になりつつあります。
記事「ベイル ブラックプールは侮れない」にもあるように相手チームからも警戒される存在になっています。愛媛FCがJ1に上がったときのことを夢想させてくれるブラックプールにますます注目したいと思います。

−−−−−−−
英国プレミアリーグに2010-11シーズン、ブラックプールFCという小さなクラブが昇格しました(公式サイトはこちら)。開幕戦でウィガン・アスレティックFCにアウェイで4-0と快勝し、注目を集めています。(第2戦こそビッグ4の一角、アーセナルに0-6と完敗でしたが、不運な退場者を出しても攻撃の姿勢を失いませんでした。案の定、第3節フラムに2-2と引き分け、第4節はニューカッスルに2-0と快勝で現在4位、得失点差もゼロに回復!) この開幕戦を楽しんだサポーターの様子は国営放送BBCの記事“Blackpool fans enjoy taste of Premier League success”に掲載されています。「もしプレミアリーグに残れたらファンタスティックだけど、もしそうでなくても私たちは今年のシーズンを楽しむわ」というコメントが印象的です。地域の背丈にあったチームが時たま夢をみせてくれればいい、といったところでしょうか。
チーム愛称「みかんズ」ということでフジテレビ「すぽると」で取り上げられたように、愛媛FCと不思議な符合(ちょっと無理やりなものも含みます)があるので取りまとめてみました。まるで愛媛FCが突然J1に昇格してしまったかのような夢のあるお話です。この小さなクラブが世界最高峰の英国プレミアリーグでどのような戦いを演じるのか、またそれにより、この地域にどのような変化がもたらされるのか、大変興味がありますので、当ページで追跡していきたいと思います。

小さなサッカークラブのトップリーグ昇格が地域にどんな恩恵をもたらしそうか、国営放送BBCが記事にしています。是が非でも自治体関係者の方々に読んでいただきたく、全文翻訳をこのページの末尾に掲載します。
Blackpool’s Premier League promotion boosts resort
「ブラックプールのプレミアリーグ昇格が保養地を一気に引き上げる」
Jリーグで近年、低予算で昇格、健闘している例としてはモンテディオ山形が挙げられると思います。関連記事の抜粋を以下のリンクに置きます。
「見たか「最貧」の底力 モンテディオ山形、今季の軌跡 サッカー・J1」

英国 プレミアリーグ
ブラックプールFC 2011年1月13日現在 9位
今後の試合日程:
 1月 1日 対マンチェスターシティ(アウェイ)  
 1月 4日 対バーミンガム・シティ(ホーム)
 1月12日 対リヴァプール(ホーム)

  • クラブカラーがオレンジ色:
    正確には「みかん色」です。このチームの愛称 “The Tangerines” のタンジェリンオレンジは植物学上、温州みかんを含むマンダリンオレンジと同一分類(Citrus reticulata種)で果皮が薄く手でむくことができるのが特徴です。いわゆるオレンジ(ネーブルやバレンシアなど、Citrus sinensis種)とは種類が異なります。やはりオレンジ色をクラブカラーに持つ、スペインのバレンシアCFよりもより近い関係というわけです。
      マンダリンオレンジ wikipedia
      オレンジ wikipedia
  • 愛称:
    ブラックプールのもうひとつの愛称は “The Seasiders” です。西側に海岸線を持つ、イギリス最大の保養地として有名なようです。路面電車(なんと2階建て車両も)も活躍しているようです。(特に練習場が梅津寺の海岸沿いに移転したこともあり)風光明媚な夕日が美しい西側海岸線を持つ愛媛FCもシーサイダーかと。
    ちなみに毎年5月から6月にかけて世界最高峰の社交ダンス競技会、ブラックプールダンスフェスティバルが行われ、その様子は日本映画「Shall we ダンス?」にも出てきます。敢えて並べるとすれば近年、海外の高校生も多数参加するという俳句甲子園でしょうか。
  • ユニフォームスポンサーのロゴ
    愛媛FCのユニフォームは水色背景の上に白色で「エリエール」。ブラックプールも同じく水色の上に白文字に「Wonga.com」です。この背景はこの会社(小口金融会社)のトレードマークのようですが、 これがお互いのユニフォームが似ているというコメントが多い原因でしょう。
  • エンブレム
    ブラックプールのクラブエンブレムには鳥とその背景にオレンジ色の波のようなものがあしらわれています。(由来を探索中です)
    愛媛FCのクラブエンブレムには県鳥のコマドリと瀬戸内海を思わせる海(波)が表現されています。
  • 入場者数
    ブラックプールの2009-10シーズンの入場者数は平均8,611人でビリ2位
    (最高:12,296人、最低6,855人)でした。
    一方愛媛FCの昇格以降の入場者数も以下のように苦戦しています。
     2009年 3,694人 ビリ3位 / 2008年 3,704人 ビリ2位
     2007年 3,317人 ビリ3位 / 2006 4,139人 ビリ4位
  • 低い年棒
    ブラックプール全選手の年棒が4千万円以下との報道があったようです。ごく最近、スコットランドリーグのレンジャーズからクラブ史上最高の年棒となる50万ドル(約67百万円)での移籍が成立したものの、年俸高騰が続く英国プレミアシップにあっては異例の低予算クラブと言えるでしょう。おそらく年俸総額はJ1の最低クラス、J2の中の上、クラスではないでしょうか。全選手の年棒が1億少しの愛媛FCに比べれば何倍にもあたる年俸総額でしょうが、(J1)トップチームとの格差という点では似たようなものでしょう。これで今シーズン、好成績を残せたら、プレミアの年棒高騰が見直されるきっかけとなるのではないでしょうか。
  • FAカップ優勝
    このクラブのハイライトは1953年、日本の天皇杯にあたるFAカップでの優勝です。愛媛FCも今のところ2007年の天皇杯準々決勝進出がクラブ史上最高の成績です。
  • 1970-71年
    愛媛FCの創設は1970年ですが、この1970-71シーズン、ブラックプールは当時のトップリーグ(現在のプレミアリーグ)を戦っており、今シーズンは40年ぶりの昇格になります。愛媛FCの40周年はいかに?
  • 近年の成績:
    ブラックプールFCの近年の成績は以下の通りで、J2下位にとどまっている愛媛FCが突然J1に昇格してしまったようなものだと思います。なぜ2部リーグ6位で昇格出来ちゃうのか…なんと3位〜6位まででプレーオフを行い、1チームが昇格できる制度になっているからです。まさに雲の上のプレミアリーグに上がれるかもしれないというワクワクと、「ほんとに上がっちゃったらどうしよう」という想いが交錯するプレーオフだったでしょう。
    このプレーオフだけでwikipediaの記事がありますが、6位だったブラックプールはプレーオフ1回戦、リーグ3位だったかつての名門、対ノッティンガムフォレストにホーム2-1、アウェイ4-3、プレーオフ・ファイナルは、対カージフシティに3-2と全て1点差で競り勝ち昇格を決めました。もともと、プレーオフ進出の分かれ目、リーグ戦6位と7位の勝ち点差はわずかに1、薄氷を踏んでのプレーオフ進出からのプレミア昇格は奇跡的と言えるでしょう。なお、このプレーオフ・ファイナルはサッカーの聖地、ウェンブリースタジアムに8万2千人の観衆を集めて行われ、うち3万5千人がブラックプールから駆けつけたようです。(ブラックプールの人口は142,500人)
     2006-07 フットボールリーグ1(実質3部リーグ) 3位 昇格
     2007-08 チャンピオンシップ(実質2部リーグ) 19位
     2008-09 チャンピオンシップ(実質2部リーグ) 16位
     2009-10 チャンピオンシップ(実質2部リーグ)  6位 ※プレーオフ勝利により昇格
     2010-11 FAプレミアリーグ
  • 監督
    イアン・ホロウェイ監督は1963年生まれ47歳。我がイヴィッツァ・バルバリッチ監督は1962年生まれ48歳。
    イアン・ホロウェイ監督はプレミアリーグで指揮するのは今回が初めてですが、その試合後のインタビューにおいて独創的な比喩の使いまわしをすることで英国サッカー界ではカルト的な存在になっており、2005年には彼の言葉を集めた本も出版され2006年にはおかしなロンドンっ子ランキングで15位になったこともあります。バルバリッチ監督は師匠オシム氏ほどではありませんが、会見では独特の言い回しを使うことが数多くあります。
  • スタジアム
    ブラックプールのホームスタジアムはブルームフィールドロード(「花咲く広場通り」)と可愛い名前です。ブラックプール一筋でイングランド代表にも15回選出されたジミー・アームフィールドの名前がつけられた南側スタンドが2010年に完成し、ようやく9,000人台だった収容人員が12,555人まで拡張されました。東側仮設スタンドは撤去され、5,070人収容のモジュラー型スタンドの設置工事が進んでいます。このモジュラー型というのがどういうものか、国体用施設改修時の代替会場に使えるものかどうか、また他にも様々な改良工事が進んでいるようですが、全く降って湧いたような昇格のなか、改修資金がどのように調達されているかなど、出来る限り調べてみたいと思います。
  • 昇格初戦
    この小さなクラブがプレミアリーグ昇格初戦を4-0と快勝したことは大きく取り上げられましたが、愛媛FCも昇格初戦、キングカズ先発の横浜FCに1-0で勝ちニュースになりました。この2006年、横浜FCが首位でJ1昇格を決めたことを考えると快挙だったと思います。なお、横浜FCはこの直後に監督が交代、その後も愛媛FCが勝った相手チームの監督が交代することが、2〜3クラブで連続するという出来事もありました。それくらい、昇格初年度の愛媛FCは上位クラブにとって「絶対に負けてはいけないクラブ」だったはずです。
  • 瞬間首位
    プレミアリーグの開幕戦でウィガン・アスレティックFCにアウェイで4-0と快勝した後、チェルシーが夜のゲームで6-0と大勝するまでの何時間かの間、プレミアリーグ暫定1位となりました。愛媛FCもJ2のお話ですが、昨年第3節で瞬間首位に立つということがありました。
  • Blackpool’s Premier League promotion boosts resort
    「ブラックプールのプレミアリーグ昇格が保養地を一気に引き上げる」(参考私訳)

    ブラックプールフットボールクラブのプレミアリーグの昇格はこの保養地に数千万ポンド(数十億円以上)の効果をもたらすと関係者は信じています。
    シーサイダー(このクラブの愛称)がカージフに対して3-2で昇格決定戦に勝利した結果、来シーズン、いくつものサッカーのビッグネームチームがこの町を訪れることになります。

    1971年以来、初めてシーサイダーがトップリーグで戦うシーズンとなり、それは九千万ポンド(約120億円)の価値に相当すると言われていますが、この保養地にもたらす恩恵は「想像を遥かに超えるはずです」とブラックプール観光評議会会長、ヘレン・フランス氏は述べています。

    チャンピオンシップリーグ(実質2部リーグ)でのブラックプールの平均入場者数は最低レベルでしたが、ウェンブリースタジアム(日本の国立競技場にあたるサッカーの聖地)で開催された昇格決定戦にはブラックプールから3万5千人を超える観客が駆けつけました。

    そんな中の一人、雑誌「(ブラックプール)タワーからのもうひとつの眺め」の編集者であるフィル・トロウは、「期待される効果を言葉で表現することは難しい」とし、「ブラックプールは長らく低迷していた町の一つだったが…さまざまな再生を遂げることになるでしょう」、「いくつもの再生・再建が進行中で、クラブが呼び込むことが期待される多数のアウェイサポーターはこの町を確実に浮上させるでしょう」、「昨日(昇格決定時)話した人達は、みんなまさにこのことを考えていました」とBBCラジオ5チャンネルの生放送で語りました

    観光と地域再生の責任者はすでにプレミアリーグサッカーによってもたらされる新しく見出された注目度とその広報宣伝にどのように投資するかについての検討を進めています。

    観光評議会の事務局長であるフランス氏は「このブラックプールがもたらす、想像をはるかにこえる恩恵に対してとても興奮しています」、「我々はその効果を最低、数千万ポンド(数十億円以上)と考えています」、「我々は本当に観光客や宿泊が増えることに期待を寄せていますが、さらに、この街の注目度と評判が一気に引き上げられることにも期待しています。それは我々にとって莫大です」と語っています。

    この勝利の意味はシーサイダーの監督、イアン・ハロウェイにも通じていました。彼は「この昇格がこの地域の生活を変えるでしょう」、「試合終了の笛が吹かれた時、それがFylde海岸地方の全ての人たちにとって持つ意味の大きさを認識しました」、「もし分からない人がいたら、我々はM55号線の終点にいますので、そこへつながるありとあらゆる場所を通り抜けてみるといいでしょう」と言っています。

    祝賀パレード

    「ここに来るのは休日を過ごすためだけだったのですが、私はこの街のあらゆるビジネスのため、また住んでいる方々のため、皆さんにプレミアリーグと休日を過ごすために来ていただきたい。」

    月曜日、ハロウェイ監督と選手たちがオープントップのパレードカーに乗り込み、この地でパレードをするときに、サポーターたちは、彼らに感謝するチャンスがあります。

    1時間にわたるパレードはGynn広場を16時に出発し、引き続きウォータールー突端において祝賀会が行われます。

    およそ2万人の人達が参加することが予想され、ファンはいい場所を急いで確保しようとしています。ルートの詳細はブラックプール評議会が公表しています。

    −−−−−−−−−−−−−−
    この昇格祝賀パレードの様子は国営放送BBCの記事“Seasiders in victory parade on promenade “に掲載されています。
    −−−−−−−−−−−−−−
    見たか「最貧」の底力 モンテディオ山形、今季の軌跡 サッカー・J1 /山形県 2009/12/17 朝日新聞 朝刊
    【前略】
     ●「おもてなし」が奏功 経済効果、30億円超か
     J2から注目度の高いJ1へ舞台を移したことで、地元では地域振興への期待が高まった。関係者らは県外から来るアウェー客を観光につなげようと「おもてなし」に力を入れた。評判は上々で経済効果も予想を上回りそうだ。
     地元天童市の商工会や商店街は毎試合、新幹線で山形入りする県外客への「おもてなし」として、JR天童駅で相手チームの選手名などが入った将棋駒を無料でプレゼント。駅周辺には対戦チーム名が入ったのぼりを立てて歓迎した。将棋の駒は毎回全部なくなり、のぼりも「売ってほしい」との問い合わせがあるなど好評だったという。
     周辺市町村のホテルや旅館は試合のチケットを提示すると宿泊料金を割引するなど、アウェー客向けのサービスも開始。天童市商工会の担当者によると、昨季はほとんどいなかったアウェーの宿泊客は今季は延べ3500〜4千人ほどに上った。「売り上げが減る傾向にある中、下支えをしてもらった」
     9月には、モンテを地域の活性化に生かそうと、周辺市町村や観光協会の担当者らが塾生の「おもてなし塾」が始まった。10回程度の講義やワークショップでモンテを観光につなげる方策を議論した。
     実行委員長の立松潔・山形大教授はモンテの試合を「恒常的に山形をPRできる貴重な場」と位置づける。人口が少なく、「PR下手」とされる山形県人。県外客も多いモンテ戦は、格好の宣伝スポットというわけだ。
     今季の平均観客動員はJ2だった昨季の6273人から1万2056人に倍増した。立松教授は「観客数を経済効果で表すとたいした数字にはならない。だが、しっかりしたサービスにプラスの印象を持って帰ってもらえば、口コミで山形の評判が広がり数字以上の成果が出る」と、「おもてなし」の意図を話す。
     シーズン前にモンテの今季の経済効果を約29億円と試算した荘銀総合研究所。担当者は、周辺市町村の宿泊費やスタジアムの改修費などを含めれば「経済効果は30億円を超えたのでは」と見込む。「アウェー客が山形県の情報をブログに書き込むなどの宣伝効果もあった。『おもてなし』の評判がよかったことで、お金に換算できない効果も生んでいる」と分析している。
     ◆こんなクラブ目指す
     J1定着へ——。モンテはこれからどんなクラブを目指すべきなのか。トップ、指揮官、キャプテンにそれぞれの構想を聞いた。
     ●身の丈に合った 海保宣生理事長
     モンテは県人口が120万人を切るローカルなクラブ。全国区のスポンサーもなく、財政的にも飛躍的な伸びは期待できない。クラブをむやみに肥大化させるような欲望に流されず、健全な経営を踏み違えないこと。身の丈に合った範囲で、効率のいいチームを作っていくことが大事だ。
    【後略】

    (J1出陣。 モンテディオ山形)モンテが観光資源 「おもてなし塾」始動 /山形県2009/10/04 朝日新聞 朝刊
    J1で奮闘するモンテディオ山形を観光資源として地域の活性化に生かすための「おもてなし塾」が、山形市で始まった。県や大学、民間シンクタンクによる「J1元気プロジェクト」の一環。全国各地からやって来る相手チームのサポーターたちを、試合観戦以外の県内観光に結びつけるための「おもてなしの心」を学ぶ取り組みだ。(高田正幸)
     第1回が9月30日に山形市内であり、Jリーグ戦を放映する「スカパーJSAT」の冨樫信一郎アシスタントマネジャーが、同社がスタジアムで行っているプロモーションや、顧客満足度を上げる方法などを講義した。「サポーターがアウェーの試合に行くのは平均年2回。その1回に選ばれるため競争を勝ち抜かないといけない」「J1初年度の今年はバブル。今から種まきをしないと間に合わない」。出席した市町村や観光協会の関係者らは、冨樫さんの言葉にじっと耳を傾けた。
     荘銀総合研究所は昨年、モンテのJ1昇格効果を試算。経済効果は約29億円で、昨季から倍増すると見立てた。
     今季は観客動員数が昨季の2倍になり、周辺市町村への経済的影響も大きい。それでも同社主事研究員で実行委員会メンバーの斎藤信也さんは「まだまだモンテを生かしきっていない」という。アウェーからの来場者にアンケートしたところ、「土産を買う場所」に「県外のインターチェンジ」を挙げた人が多かったという。「せっかくの大勢の県外客を県内で受け止めきれていない」
     実行委員長の立松潔・山形大教授は「団体客が減った今、客を引きつけるには個人客のニーズに対応する『もてなし力』を磨く必要がある」と塾の意義を語っている。
     塾では講演のほか、ワークショップなどを1月19日まで10回程度開く予定。ワークショップでは班ごとにイベントや商品開発を企画し、12月5日に天童市のNDスタで行われる横浜マ戦の際に、披露する計画だ。塾では一般受講者も募集している。問い合わせは県観光物産協会(023・647・2333)。