4-3-7-5.サイドの選手の1対1の守備

 サイドの選手の守備についてここまでは対峙する相手選手がボールを持っていないときについて書いてきた。

 今回は相手がボールを持ったときにどうするかを考える。

 インターセプトもできず、トラップした瞬間にもボールを奪えず、後ろを向かせることもできず、前を向いてボールを持たれたときにボールを奪う技術は守備の技術としては一番基本であり一番難しいプレーだと思う。

 まず1番は縦に突破されないこと。スピードに乗らせないことが重要だ。まずは相手の動きを止めてしまおう。パスコースも後ろまたは横パスはOK、縦へのパスを出されないことを心がけると簡単だ。

 2番目に考えることは相手にどちらにプレーさせるか。パスを出されたら逃げられてしまうからパスコースは味方の他の選手に切ってもらう。そこで・・・相手のドリブルを誘う。できれば味方選手とサンドイッチできるように内側に誘いたい。1対2または1対3の局面に追い込めればボールを奪う確立は上がる。

もしサンドイッチできる所に味方選手がいなかったら外(タッチライン)へ追い込んでいく。ゴールの方向に近づけないようにするのだ。こうやって相手のスペースを少なくすればいいのだ。

 この場合ボールを奪うために考えることはまず相手を孤立させること。孤立させた相手のスペースを奪っていくこと。こうすればボールは奪えるはずだ。

 1対1の守備と書いたが実際は他の選手の協力が合ってこそボールが奪える。1対1と特化せずチームで奪うと認識しておきたい。