少年団から中学サッカーへ

小学生から中学生へ上がり一番変わるのは、評価の基準だ。
中学生になると、コートが広くなりボールが変わるためまず、キック力とスタミナが絶対的に必要になる。最近ではドリブルやチームでのボールポゼッションが重視されてキックが疎かになっているような気がしている。そしてスタミナ、どうも1試合戦いぬく体力があればいいと勘違いされているようだが、実際は連戦での回復力が重要になる。
それに絡めてもっと精神的な部分では、負の要素を跳ね除けられる強さが必要になる。
サッカーだけではないが、いろんな誘惑やらいろんな障害がでてくる。基本的にはそれをプラスに捉えられるかどうかが大事になると思う。
中にはサッカーだけやるから勉強は疎かでもいいという考えも聞く。しかし、サッカーへのヒントはどこから来るか分からない。歴史にもあるだろうし、物理にもあると思う。また最低限義務教育の部分はしっかり身につけていて欲しい。
日本語も通じなければその後の戦術的な理解もできないだろう。
もう一つ個人的には絶対にサッカーしかないという考え方は持って欲しくない。そうするとケガをしたとき、評価されなかったとき、その他何らかの事情があったときに説明できなくなる。まだまだ自分の可能性を自分で決めつけないでいろんなことに柔軟に対応できる、そして責任感を持った取組みをして欲しい。
サッカー(野球)していれば高校に入れた、就職ができたという時代は終りに近づいている。親もその辺の事情をしっかり理解してあげて自分の力をつけさせるようサポートして欲しい。