愛媛FC リベンジならず・・・

 平塚での天皇杯2回戦愛媛FC-湘南。
 開始早々愛媛FCは湘南のスピードについていけず昨年とは全く違う展開に・・・。15分しのげれば慣れるはずと見ていると試合はそのとおりの展開に・・・。
 愛媛FCの細かいクサビのパスがつながり始め(この攻撃は多分愛媛FCしかできないだろう、Jのチームと比べてもこのサッカーは最高に面白い)、友近、吉田を基点に濱岡、金子が両サイドの兵頭、中谷を使い、ゴール前に迫る。後方ではキャプテン小原選手が圧倒的な運動量で全員をサポートしている。
 前半は愛媛FCがペースを握って終了。終了直前に1点欲しかったが、後半につながる試合運びとなった。

 後半も変わらず愛媛FCのペース。湘南はミスが続き、自滅、そして待望の先制点。リズムも流れも愛媛FC。
 ここで私が油断してしまった。次の浦和戦のことを考え出してしまったのだ。さらに得点した直後の選手交代で愛媛FCはリズムを崩す。試合後石橋先生の話ではJFLでは通用したという布陣。しかしJ2相手にはそうはいかなかった。自らのリズムを崩し、ロングスローから失点。続く選手交代によりリズムは戻ったもののそのままタイムアップ。延長Vゴールに突入。

ここでスタジアムが一変する。これまでため息だらけだった湘南サポーターが一致団結、声援を送る。それに呼応するかのように湘南は愛媛FCの弱点の高さのなさをついてきた。そして延長前半7分コーナーキックから頭でつながれて失点。底力を見せつけられた。

届きかけた勝利は遠のいた。負け惜しみにはなるがどっちのサッカーが面白かったかというと間違いなく愛媛FC。愛媛FCのサッカーではJ2は勝ち抜けないという意見もあるだろうが、74年オランダ代表をベースにした石橋サッカーが私は大好きだ。このサッカーが見られるならスタジアムに足を運べる。そして、間違いなく去年より本気の湘南に一度はリードした。愛媛FCの素晴らしさを昨年以上に湘南サポーターは感じただろう。

 こうやってチームの歴史ができていく。

 他会場では、市立船橋が阪南大を破り来週はJチャンピオン横浜マリノスと対戦する。日本のサッカーは大きく変わりつつある。