愛媛FC 流経大戦で気になったこと

4バックになってチームは落ち着き始めている。外で1対1になる場面が少なく全体のバランスの良さが出ていた。1点目は関根から八柄へ最高のサイドチェンジ、これで相手のマークがずれ友近がゴール前でフリーになったもの。こういう攻撃ができると相手のマークはついていけない、このサイドチェンジは今後の大きな武器となると思う。
この試合一番気になったのは4バックの対応。センターバックとボランチの間にボールを入れられたときにラインがずるずると下がってしまう。セオリーとしては金守がラインから出て関根、加藤、八柄が絞るということなのだが、今はボランチが帰ってくるのを待っている状態。これによりキーパーのスペースがなくなり飛び出すことができなくなる。PKを献上してしまった場面でも最終ラインとGKの連携がうまく取れてないように見えた。どういう修正をするかはチームの事情もあるので何が正しいとは言えないがオフサイドトラップにかければ簡単に守れたようにも見える。金守という危険察知能力の高い選手と加藤の高さをうまく組み合わせられるともっと良くなると思う。
もう一つ加えるならビルドアップでのボール回し。今回は相手が3トップ気味で前線からプレッシャーをかけてきた。愛媛FCはキーパーに戻す場面が多かったが、赤井、濱岡のオフェンシブハーフに受けるための工夫が欲しかった。
控え選手は残念ながら及第点とはいかなかった。広庭は同じ形でボールを奪われることが多かった。自分の良さを見せようということだったのかもしれないがこのレベルでつかまっているようではチームはそこまでのリスクを背負うこともないように感じた。ただ彼の持ち味は左サイドでのドリブルのような気がする。右サイドでは身体を入れるスピードが微妙に遅い。得意なポジションではないのかもしれない。それでも結果を残すことを要求されるのだから視点をかえることも必要かもしれない。
まあ何はともあれ首位と勝ち点差4の3位で前期を終了。試行錯誤を繰り返した中でチームの形も見えてきた。とりあえずは中断までの7月末までが重要になる。来週の岡山には多くのサポーターが集結するようだ。あと5試合が正念場だ。