20211211 【有料回】第50回 2021年愛媛FCの振り返りとJ3の現実(ゲスト:スポーツライター 寺下友徳さん)

2021 年 12 月 15 日

初めての有料回とさせて頂いた寺下さん回でしたが、40名近くの方のご参加を頂き、また、無事に終了することができてホッとしています。

内容についてはセンシティブな面もありますので、詳しくは触れませんが、別途考察をしていきたいと思います。

今回私が得た気づきとしては、ビジョンについてです。
サポーターの声として「ビジョンを見せて欲しい」という要望があります。私も何も疑問も持たずにこのことについて確かにそういうのは知りたいなと思ってきましたが、寺下さんの話を聞くうちに、ここに大きなボタンの掛け違いがあるように感じました。

たぶん私たちがクラブに示して欲しいと思っているビジョンというのは、各個人それぞれがそれぞれの立場で共感納得できるものであって、実際はクラブが欲しいものを出してくれていないので不満になっているのだと感じてしまいました。(まあ、上司に提案書を出して、違うんだよって突き返されている感じですかね。立場は真逆ですが、この辺りが応援するのを辞める宣言と同じ考え方があるように思います)

そういう意味では、クラブはサッカーで魅せると明言しており、将来的には例えば私が魅力を感じている「地域のハブになる役割を担うという構想」はあったとしても、優先順位は低いと判断しているのではと思うようになりました。

愛媛FCはサッカー人のための場所として確立していくことを最優先として考えていると理解すると今まで疑問に思ってきたこともクリアになっていく気がします。30年前ならこの方向性でも理解できますが、これだけ時代が変わった中で、愛媛の名だたる企業の役員さんが取締役に名を連ねる組織としては残念な気がします。

もう一つ「確かに」と思った質問があります。

「なんでFC今治じゃなくて愛媛FCを応援しているんですかと聞かれたときにどういう返事をしたらいいですか?」

私はこの視点を持っていませんでしたが、確かにここは重要な点だと思います。愛媛県の人間だからとかそういうのは積極的な応援理由にはなりません。なので、県人がたくさん所属するクラブだとしても、馴れ合いクラブだと魅力は無いと思います。

今、愛媛FCがピッチで表現する姿にはやりきれていない感があふれています。参加されていた方の感想もそんなに変わらないと思いますし、シーズン終了後の検証記事に「やっぱりね」と思っている人の方が多いでしょう。

しかし、シーズン終了後、自分たちの力では何も変えることのできない愛媛FCの未来に対して、自分の貴重な時間を割いて、約40人もの人が500円というお金を払って集まっているということに、やはり愛媛FCの魅力を感じるのです。

自分の言いたいことだけを言っていた時は、感じ方とか考え方はほとんど変わらなかったように思うのですが、1年間、初めての人も含め、属性の違う方と話をしているとこんなに考え方の幅が広がるんだなと改めて思っています。

ご参加いただきました皆様、ありがとうございます。

=====(以下、告知文)

今回初の有料回です。参加500円を頂戴します。これは寺下さんに本気の話をしてもらうためです。これまで寺下さんにはtwitterスペース準レギュラーみたいな形でお話ししてもらっていましたが、本来取材を記事にして生きているプロのライターさんです。我々のお遊びの場でネタを提供するわけにはいかないのです。

ということで、本気の話をしてもらうため、寺下さんに敬意を払って敢えて有料とさせて頂きます。

みなさんはこの会見で何が語られたのか興味ありませんか。この数年がどんなことが起きていたのか、寺下さんの目線で語ってもらいたいと思います。また、寺下さんのtwitterスペースでの「○○コン」発言の真意も聞いてみたいと思います。