裁くことと育てることの矛盾
今年は審判について本当に考えさせられる年になった。ワールドカップのスペイン-韓国戦、イタリア-韓国戦、この試合は「裁くこと」について問題があった。今日の新聞の記事も「裁くこと」が話題の中心だった。
この記事を読んで、今の育成年代(ユース年代以下)に当てはめると選手は育たない。後ろから押されたらファールだろう。でもファールを取ってしまったら耐える選手は生まれてこない。
これが日本のいい選手に中盤が多い理由の一つだと思う。
ディフェンダーのプレッシャーに耐えることのできないフォワード、審判が育てているのではないだろうか?ディフェンダーもちょっと触ればファールになってしまうため厳しいプレッシャーをかけることができない。
以前高校チームでスペイン遠征を2週間行い、帰ってきてからの選手権予選では全てファール。選手はスペインの当りの激しさを経験して本当のサッカーをやった、と感想を漏らしていた。日本に帰っての試合は楽しくなかったそうだ。
ルールブック通りに裁くことも重要。かつてオランダ代表のマルコ・ファン・バステン(中学時代彼のゴールを見てサッカーが楽しくなった)が度重なる後方からの危険なファールで選手生命を絶たれた。選手を守ることも審判の役目。でもこれはプロ選手。
育成年代で厳しいジャッジで選手を可愛がって本来プロになるべきでない選手をプロにする必要はない。どんな厳しいファールにも耐えられる、理不尽な判定にも動じない選手。育成年代にはこれが必要!