元旦決勝 京都が初タイトル

天皇杯は京都が優勝した。
今日はテレビ観戦だったのだが、試合始まってすぐ、京都の迷いのない戦い方に見入ってしまった。特に10番松井選手。ユース代表ではいまいちだなあと思っていたのだが、今日のプレー振りは高校生にも見習って欲しいプレーが数多くあった。3人で囲んでボールを奪うとすぐ松井選手がディフェンスラインの裏に向かって走り始める。簡単そうだが意外とこれが迷いなく出来る選手は数少ない。
これによりディフェンスラインにスペースを作ることができ、相手を崩すきっかけとなるのだ。

しかし、京都は若い選手が多い。知らない名前の選手が多かったので調べてみるとほとんどの選手が20台前半。テレビでは平均年齢は23歳位と言っていた。しかも京都ユース出身の選手が3人(だったと思う)でている。育成がしっかりしているということである。
さらに監督はあのエンゲルス、システムは3-4-3、プレスをかけての速攻がこのチームの特徴なのだが、このスタイルにはチーム全員の共通理解と労を惜しまない運動量が必要となる。一番理想とされる戦い方だがなかなか実戦では機能しないのが現実なのである。京都は若い選手にこのシステムを叩き込むことでこの天皇杯を取ることができた。選手と監督の信頼関係は相当なものだと思う。

番狂わせが起こってると思っていたのだが、実際に試合を見てみると勝つべきチームが勝ったのである。新しいチームのタイトル獲得は今年を占ううえでも重要である。

動脈硬化がおこってる今の日本にもそれを打ち破る若い力が台頭してくるはず。京都の初タイトルは若い選手の可能性を示してくれた。京セラ、任天堂等の老舗のスポンサーにより、よき指導者を得た若い選手が結果を残した。今の若い者は・・・といっている世代の方にもこの天皇杯をとった京都の意味を分かって欲しい。