2-2.姿勢

 ボールを止める前に、立っている姿勢を考えてみる。
 まず、その場に立ってみてください。大腿四頭筋(腿の前側の筋肉)に力が入っていませんか。触って硬くなっていると良いトラップはできません。トラップも腿の後ろ側の筋肉(ハムストリングス)で行うので前の筋肉は緩んでいないと衝撃を吸収することはできません。

 多分、ほとんどの人が腿の前側の筋肉に力が入っていると思います。ここで骨盤を前傾させます。表現が分かりづらいかもしれませんが、お尻を上方向に回転させます。自然と背筋が伸びるはずです。逆に背筋を伸ばすと骨盤も前傾するはずです。その状態で腿の前側の筋肉を触ってみてください。さっきより柔らかくなっていませんか?
 これがボールを受ける前の筋肉の状態です。骨盤が前傾していることは全ての運動に重要です。
 補足をするとこぶしひとつ分くらい足を開き、このときアヒルの足(がに股)や内股にならないようにまっすぐ立ち、足の親指の付け根付近(母指球)に体重がのるような感じで立つとなおいいです。

 まずはこの腿の前側の筋肉を緩ませることをやってみてください。毎日意識してやれば1~2週間でできると思います。サッカーをしない人でも背筋が伸びるし、腰痛、肩こりに効果的です。ただしやりすぎると逆に腰痛になるので注意してください。