4-3-3-2.逆サイドのアタッカー
┌────────┐
│ │
│ △A │
│ . │↑
│△B △C│
│ \ │
│ \ │
│ △D │
└────────┘
底の選手DとサイドアタッカーBがパス交換をしていると仮定する。
ここでCの選手の動きを考えてみよう。
まず第一に頭に入れておいて欲しいのはBDCが一直線にならないこと。BとDが並んだらCは前に出てあげて必ず角度をつけられるようにする。
ここでBが裏のスペースを狙って飛び出したらCは飛び出さずにDの斜め前にサポートのポジションを取る。片方が飛び出したらもう一方はサポートに回る。二人で飛び出してしまうのはできるだけ避けたい。
そして体の向きはゴールの方向を向くようにする。BとDがボールを回しているからといってそっちを気にしているとどうしてもゴール方向の状況は見えなくなってしまう。さらにゴール方向を向くことでマークしている相手にプレッシャーをかけることができる。
Cの選手が一番難しいのは動くタイミング。対峙する相手が基本に忠実でポジショニングをしっかりとれる相手だと相手の裏のスペースを取ることは難しい。
仲間がいることを忘れてはならない。まず、ボールを止めないこと。BとDがボールを回すときもできるだけボールを止めないでダイレクトで何回でもボールを交換したい。一人でボールをキープするのではなく、2人でキープしているような感じを持って欲しい。
これによりCのマークはボールの動きを見ながらCを見なければならない。Cのマークは間接視野を用いボールを見ながら肩越しにCの動きを見ているはずだ。Cは闇雲に動いてもマークを外すことはできない。まずは相手の間接視野から消えることだ。このときすばやい動きをしてしまっては相手は警戒してしまう。ゆっくり歩きながらでも前方に動き相手を下がらせよう。相手の視野から消えられたら素早く今動いた場所に戻る。これで足元でボールは受けられるはずだ。相手は一瞬遅れるはずだからトップにボールを入れることも容易になるだろう。相手が遅れてこなかったら迷わず底の選手に戻す。一発勝負でリスクを背負う必要はないので何回でもやり直せば良い。
さらに戻ってすぐに相手がポジションを修正してきたら裏をとるチャンス。ここを上手く狙おう。
ここで動くタイミングなのだが、BとDがパス交換をしているときCをマークしている相手はどこでCから意識が薄くなるだろう。
そうパス交換をしているとき、ボールを蹴る瞬間はそっちに気が行くもの。この隙を狙って素早い動きをすると良い。