5-3.3-4-3ポジション別役割GK、DF

1番ゴールキーパー(ファンデルサール)
 守備範囲はペナルティエリア前約10m位まで。キーパーとしてゴールを守ることは当たり前、リベロの動きも要求される。ディフェンスラインがプッシュアップしたらその裏のスペースはキーパーが見る。さらに攻撃の基点としての攻撃サイドの方向付けも行う。右サイドからきたボールはすばやく逆サイドにフィードすることも要求される。もちろんカウンターアタックを狙えるときはCF9番の選手を目掛けての正確なキックを行わなければならない。

3番 リベロ(ブリント)
 スイーパーではない。センターバックの2番・5番のカバー、さらにフリーマンとして積極的にインターセプトを狙う。3番と4番の選手はポジションチェンジを行いながら攻撃参加する。4番に相手フォワードの意識を集めておいて、フリーの3番が中盤のボール回しに参加して相手ゴール前まで攻撃参加する。実際ブリント選手は得点ランクの上位に入っていた。

2番・5番(フランク・デ・ブール、レイジハー)
 1対1での守備の強さが求められる。さらに2番の場合、6番、7番とポジションチェンジをしながらサイドを駆け上がることも1試合に2~3度ある。守備の組織は2,3,4,5が連携するというより2,6,7のトライアングルの中に相手選手を囲い込んでボールを奪う。足が速く、頭が良く、高さもある選手でなくては対応できない。

4番 ボランチ(ライカールト)
 ボランチといえばMFだが、アヤックス型3-4-3の場合はリベロが攻撃に参加するため、その代わりに最終ラインに入ることが多くなる。また、相手が1トップの場合はCFをマークするためセンターバックのような役割を担う。さらにサイドの2-6-7、5-8-11のトライアングルの中にボールを進めさせるため、中央でボールを追い出す中心、アンカーになる。
 意外と攻撃の面での役割は少なく、守備の中心選手となる。この選手の能力が高いから、リベロは安心して攻撃参加することが出来る。

オランダ代表ではこのポジショニングを3バックにせずフラットに並べて4バックとしていた。ただこの3番と4番のポジションチェンジの巧妙さが一番の難しさだ。