いいサッカーって?

南宇和の選手権出場権獲得、レッズの躍進、日本代表の不甲斐なさ。最近のサッカーを思い浮かべると、サッカーの原点が見えてくる。
個人の技術、戦術が高いのは間違いなく日本代表だ。でもここのところの日本代表のゲームははっきりいって面白くない。

日本代表も数人いるが浦和レッズの選手達の能力は技術、戦術とも物足りない。でもサッカーは最高に面白い。

南宇和。もう全国にでることはないだろうと陰口を叩く人もいた。でも今年はノーシードから出場権を獲得。地元は沸いている。

私はこれまで技術、戦術の積み重ねがチームになっていくと思ってきた。でもそれだけでは勝てるチームはつくれなかった。なぜなら人間がやるスポーツだということが私の中で欠けていたのかもしれない。
人間の勢いは技術・戦術を超えたものを産みだす。1+1が2ではなく3にも4にもなるということである。
結婚して思うこと。普段はなんともないことでも機嫌が悪いと意地になってしまう。これが当たり前の感情なのだと最近思うようになった。だからこそやるべきことがあるし、心のキャッチボールが必要になる。
監督と選手との関係も同じだ。監督がいろんなことを押し付けても選手は動かない。選手は勝利(プロ選手にとってそれが自分の価値を高める唯一の手段だから)のために動かなくてはならないのだがそんな簡単に割り切れるものではない。

そこで選手の能力をうまく引き出しているのがオフト監督であり、南宇和の鹿島監督であり、野球の日本代表長嶋監督なのではないだろうか。
オフトの表現は機知に富んでいる。練習時間が明日は3時からであれば、オフトは2時から練習だといいながら指は3本立っている。オヤジギャグかもしれない。でもこういうコミュニケーションが大事なときもある。

いいサッカーとは?

チームが一丸になり、目標に向かって諦めず、労を惜しまず、やるべきことを当たり前にやれるのがいいサッカーといえるかもしれない。
でもこれは欲張りすぎた。どんな形であれ勝利のために素人目に何かが伝わってくるサッカー。これで十分なのかもしれない。