指導者の成長

サッカー協会の指導指針についてさらに掘り下げてみたいと思います。

ここで問題になってくるのは指導者が描く選手の理想像の終着点の問題だと思います。今の強化指針の選手像というのは、以前の技術・戦術を備えた選手から今は戦える選手と変わってきています。

私の選手育成の基本的な考え方は回復力のある選手を育てるということです。私は一番大事なことに行き着いたと思っています。だからこそこうやって発信しようと思い立った訳です。

ここの部分がみんな違うので混乱してしまうのだと思います。

サッカーを評価する段階として今の指導者の中では
 1.勝ち負け
 2.パスサッカーであるかどうか
 3.指導指針にのっとっているかどうか
 4.戦えるかどうか
 5.適応力・応対力がもてるかどうか

今思いつくままに段階を挙げて見ましたがいかがでしょうか?チーム作り、選手作りの壁にぶつかると最終的に5(ジーコのサッカー)に行き着くと思うんです。トルシエは4でした。

最初は勝つか負けるかだけだったのが、勝利の可能性を高めるためにボールポゼッションを求める。さらにボールポゼッションを高めるためには技術・戦術の理解が必要になる。しかしながらそれでは言われたことしかできない選手になってしまうので戦える選手が必要になる。そして最終的には過密日程で戦える選手しか残れない。日本代表でもオリンピック代表でも基本的にこの部分で選手選考は同じですから方針が違うとは私は思ってません。

私がインサイドキックを嫌う理由がここにもあります。ポゼッションだけを考えればインサイドキックを教えればいいと思います。実際に私もそうやって教えてきました。しかしながらそれが後になって回復力のない選手を作るとしたら。。。というのが私の考えです。

いろんな考えがあって当然ですが、世界で活躍できる選手を育てたいものです。