高校選手権 桐蔭と多々良のエースの差

今日は草加のスポーツランドに遊びに行ってきた。S級コーチのN氏が来ていたので早速高校選手権の話をする。

N氏が注目したのは多々良学園の中原選手だそうだ。左利きであのサイズ。しかもあのパワーは期待できるとのこと。仙台入りが決まっているそうで山下選手のようなプレーを覚えて日本のエースストライカーになって欲しい。

午後は電話でスポーツライターの三浦氏と話す。選手権を一緒に見に行く予定だったがこちらの都合で別行動となってしまった。三浦氏は桐蔭学園の試合を見に行ったそうだ。私は阿部選手に対していいイメージをもってなかったのだが、話を聞くとチームの状態もかなり良くなっているらしい。

阿部選手と中原選手の違いは自分のプレーエリアが理解できているかいないかにある。阿部選手は体格、ボールコントロールの正確さを生かして中央で基点になることができる。中原選手の場合、中央で張って欲しいときにサイドに逃げてしまうことが何度かあった。彼が真ん中で構えれば相手のDFは相当のプレッシャーを受けるだろう。

完成度が高いのは阿部選手。まだ若いといっても世界のサッカーは18歳でプロデビューする選手はたくさんいるし、その点で彼は世界標準をクリアしている。中原選手は伸びしろを感じるがサイドに逃げてしまう癖がどうも気にかかる。(鹿島-現ゲンク-の鈴木隆行選手もサイドに逃げてしまう癖がある。これがベルギーでサイドの選手として使われている原因のような気がする)

それにしても今年の選手権は新しい名前をたくさん聞くことができた。ベスト8に残った野洲、福島東、それに異色の地球環境などが新しい風を起こしてくれた。そこに立ちふさがるのが帝京、国見、市立船橋などの強豪校。全国的に差が縮まっている証拠である。熱い指導者がどんどん全国の舞台で経験を積み名監督に挑む。賛否両論あるがやはり高校選手権は楽しい。