20210710 第28回  元愛媛FC選手、今、何してる(ゲスト:愛媛の10番 金子豊さん)

2021 年 7 月 15 日

金子さんの「愛媛愛」のあふれるお話、良かったです。

愛媛に来て、住む場所もまだ決まっていないときに、一番町付近でキョロキョロしていたら、居酒屋の女将さんに声をかけてもらったというエピソード、良い話でしたね。

今回、私としてはためになる話が多かったです。

JFL時代、監督との意見の相違でなかなか試合に出れなかったこと、その中で試合に出る準備を続け、つかんだチャンスで評価されていなかった30m弾を含むハットトリックを決めたこと。そして最終節、あの試合を観ていた人は金子さんの交代直後の左足の強烈なFKは忘れられないでしょう。

また、病気のこと、プレーヤーを諦めないといけなかったこと、指導者としてのチャンスを得たこと、高校生への指導の仕方も変わったこと、それでも愛媛で暮らしたいと思っていること、能田先生が書いてくれた似顔絵パネルを飾っていること、かつて愛媛FCで戦ってくれた選手の「今」の話は興味あります。

自分の人生の大切な一時期を松山という街で過ごし、選手とサポーターが一体となってJリーグ入りを果たした。これを思い出にしてくれていることが本当に嬉しいです。

今はそんな関係も薄くなってしまった感がありますが、かつては選手がこうやって一体だったと言ってくれるクラブだったんです。

金子さんがやりたいと言ってくれている「OB戦」。その背景も聞くことができました。微々たる力ですが私達も協力したいと思います。

金子さんのお話のあとには、いつものclubhouseを使ったアディショナルタイムも実施しました。何だかんだで終了は午前2時。内容については私のtwitterに記しましたのでそちらをご確認ください。結論としては、こういう場があって良かったということです。お互いが遠慮しながら言葉を交わせば摩擦は減らすことができます。また話しましょう。

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4月のアウェイ大宮戦、NACK5スタジアムのゴール裏スタンドに顔を出してくれた、元祖レフティモンスター、公式戦ハットトリックを達成し、Jリーグ入りがかかったホンダFC戦、途中出場でいきなり度肝を抜くFKで会場を震撼させ大逆転でJリーグ入りを決めるきっかけを作った愛媛の10番金子豊さんです。

昔話ばかりを楽しんでいる老害とも揶揄されていますが、このオンライン勉強会には、愛媛FC観戦歴10年以上の方から2~3年という方まで幅広い方で構成されています。きっと昔話も楽しんでもらっていると信じて続けていきます。

さて、金子さん、現在は埼玉の強豪、花咲徳栄高校サッカー部でコーチもされています。花咲徳栄高校は高校野球で甲子園優勝もしている超有名校なので、ご存知の方もいらっしゃると思います。サッカー部だと川崎フロンターレで活躍した黒津勝選手が有名です。

過去の所属選手の中でまず金子さんに話を聞きたいと思ったのは、彼がずっと「OB戦」をやりたいと話してくれているからです。彼らはJFL時代の愛媛FCで自分たちの人生を懸けて戦いながら、Jリーグに上がったら新加入選手との競争によりずっとそこにいることはできない。プロの世界なのでそれが当たり前ということになりますが、やっぱりあの時愛媛に来てくれて戦ってくれた選手達がいてくれたから今があるというのは大事にしたいなと思います。