20210523 第21回 宇都宮さんから見る愛媛FCとFC今治 宇都宮徹壱さん(サッカーノンフィクションライター、写真家)

2021 年 5 月 25 日

今回は宇都宮徹壱さんでした。

宇都宮さんは全ての都道府県を回られてJリーグを目指すサッカークラブの取材をされています。この度オンラインサロンも立ち上げられているということでこちらもよろしくお願いいたします。

ハーフウェイオンラインコミュニティ https://music-book.jp/salon/detail/40

『宇都宮徹壱WM』https://www.targma.jp/tetsumaga/
note https://note.com/tete_room
Sports navi https://sports.yahoo.co.jp/column/writer/12

愛媛FCとFC今治の歴史も踏まえた上でのお話は今の愛媛のサッカーの全国における現在地を知る上で参考になりました。今回の天皇杯で分かったことは、愛媛においてJリーグというかプロスポーツの価値は県民に認知されておらず、愛媛と今治は両者で周知していく段階であり、県に2クラブあることのメリットをもっと活用していかないといけないということです。この勉強会は愛媛FCを外したほうがいいのかなとも思いました。

 さて、今回は最後に頂いた質問に対する宇都宮さんの回答が素晴らしかったですので紹介させて頂きます。私はこの勉強会でこういうことの一助になりたいと思っているんです。このお話を引き出して頂いた岡本さん、ありがとうございます。文字に起こして頂いた小寺さん、ありがとうございます。

-宇都宮さんが考える、サッカーの楽しみ方とは?

「サッカーを仕事にしていてよかったなと思うことがいくつかあるんですけれども、最大のよかったことって、こうしてサッカーのファンでなければ会えなかった人たちとつながることができるというのが、サッカーの一番の楽しみじゃないかなと思っています。実際今日こうして皆さんとお会いしてお話しができたのも、サッカーがあったからですよね。能田先生にしても和泉さんにしても、サッカーがあったから、つながって今に至っているわけですよ。

改めて、5月15日のJリーグの日のハッシュタグを見ていて思ったんですけれど、Jリーグってこの国変えたと思うんですよ。うん、大げさでなく。

まず、日本のスポーツの在り方を変えましたよね。スポーツ観戦ということについても、それまでプロ野球一辺倒だったのが、Jリーグができて選択肢が増えた。Jリーグの爆発的な人気を見てプロ野球もファンサービスしなきゃなとか、もっとメディア戦略しっかりしなきゃなと思うようになった。パ・リーグはJリーグの地域密着を参考にして、北海道に行ったり東北に行ったり、九州でも地域に根付くような戦略を取りましたよね。

「スポーツを通して健康増進」「スポーツを通して豊かになる」という発想も、これまでの高度成長期とかバブルの頃には全くなかった発想ですよね。そういった部分を定着させた。

地方の風景も変わりましたよね。東京、大阪、名古屋だけでない、あるいは県庁所在地でもないところでも、毎週、週末に1万人くらいのお客さんが集まるイベントってありえなかったわけですよ、この国には。それができたのは、Jリーグができたからですよね。

あと、身近なところで考えると、Jリーグがあるからこそ僕は愛媛に何度も行っているわけですよ。愛媛の人と、こうして知り合いになったり友達になったりしている。みなさんも、Jリーグがなかったら行かなかった県とか街って、いっぱいあったはずなんですよ。やっぱりJリーグがあるから、その都市に行って、そこでうまいもの食べて、サッカー観て。名勝も観光して、お城も観て、鉄道に乗って。でなんか友達もできた。ということを考えた時に、明らかに日本の中で交流人口を増やした。で、僕らの交友関係や人的な広がりをつくってくれたのもJリーグでありサッカーなわけですよ。ですので、僕らすごく幸せな時代に生きていて、なおかつ幸せな趣味を持っているんだなって。僕は、もっと自覚していいんじゃないかなと思います。

そして何より、やっぱり愛すべきクラブがある人達は本当に幸せだと思いますね。一喜一憂して、また月曜日からがんばろうと思えるわけだし。ここで一緒に応援している人達って、年齢とか職業とか性別とか、関係なくやっぱり仲間なわけじゃないですか。これって普通の会社とか地域でもなかなかないことですよね。ということを考えたら、目先の「勝った、負けた」に一喜一憂するのもいいんだけれど、そうじゃない、いろんな楽しみ方がサッカーにはあるなということを最近すごく感じます。

宇都宮さん、ありがとうございます。宇都宮さんが地方の町に取材に行き、そのクラブを紐解いているのはやっぱり人と人のつながりに魅力があるんだなと感じながら聞いていました。

今回もありがとうございました。

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2021年5月22日(土)、天皇杯でJ2愛媛FCとJ3FC今治が対戦します。愛媛サッカーフェスティバルでの対戦はありましたが、今回は公式戦、どんな試合になるか楽しみです。

その試合の翌日のオンライン勉強会ということで、先日こんな記事を書かれていた宇都宮徹壱さんにお願いしました。

山の中の陸上スタジアムと、むき出しの専用スタジアム〜フットボールの白地図【第34回】愛媛県

全国各地のJリーグクラブ、地域クラブを見てきている宇都宮さんにとって、愛媛のサッカーってどう見えているんでしょうか。

宇都宮さんが過去に取材されている愛媛や今治に関することについて、私がお話を聞いていく形で進めさせて頂きます。

愛南町でのチャリティーフットサル

確か一平くんにもインタビューされているので、その時の裏話も聞いてみたいと思います。もし質問がある方は事前に頂けたら嬉しいです。

今回もよろしくお願いします。

お話するのは難しいけど、こう思っているということがあるという方は下のフォームからメッセージを頂ければ共有させて頂きたいと思います。

今回も顔出し無し、発言無し、途中入室、途中退室構いません。先着100名様となりますが、ふるってご参加お願いいたします。

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